1. TOP
  2. 血糖値を下げるためになぜ運動が必要なの?

血糖値を下げるためになぜ運動が必要なの?

血糖値を下げるために、どうして運動が必要となるのか、どうして運動が効果的なのかということをご存知ですか?

ただ単に、医師に言われるがまま、”運動療法・食事療法”を行っているという方もおられると思います。ですが、どうせやるなら、どういった効果がありどうして必要になるものなのかを知っておきたいところです。

それらの知識があれば、面倒に感じていた運動であっても、多少はやる気が出やすくなります。

ここでは、血糖値を下げるためにどうして運動が必要になるのか、ということについて、ご説明していきたいと思います。

 

2型糖尿病の要因の1つは「運動不足」

糖尿病には1型糖尿病と2型糖尿病がありますが、日本では糖尿病患者さんの8割~9割が、2型糖尿病であるとされています。

この2型糖尿病の原因の1つに、運動不足があります

運動不足によって、消費エネルギーが摂取エネルギーよりも少なくなってしまうことで、ブドウ糖や脂肪などが身体に溜まりやすくなるのです。

 

運動で血糖値が下がる仕組みとは

ではここで、運動で血糖値が下がる仕組みについてご説明していきたいと思います。

運動をすることによって、体内でブドウ糖の利用が円滑にできるようになります。

というのも、ブドウ糖の7割から9割は、筋肉に取り込まれて消費されるからです。

運動で筋肉を使用することが少なくなると、ブドウ糖は筋肉に取り込まれづらくなってしまいます。
そうなると、血糖値も高くなるというわけです。

運動量を増やすことで筋肉を使い、ブドウ糖を筋肉に取り込ませることで血糖値の上昇を予防することができます。

 

1回の運動ではなく継続が大切な理由

血液中にあるブドウ糖が細胞に取り込まれるためには、インスリンの指示が必要となります。

1回の運動でも、一時的に血糖値を下げることはできますが、それでは意味がありません。

継続して運動を行うことによって、筋肉をはじめ脂肪組織などがインスリンに反応しやすくなるため、細胞が直接血糖を取り込むようになるのです。

つまりこれは、インスリンが多少不足していたとしても、自主的に細胞が血糖をエネルギーへと変える働きをするということであり、インスリンの分泌が不安定であっても血糖値を下げることができるようになるということです。

このようなことから、1回の運動ではなく継続して運動することが重要なのです。

 

運動がもたらす様々な効果とは

運動は、ただ単に血糖値を下げる働きをするだけではなく、他にも様々な効果が期待できます。

  • インスリンの効果が高まる
  • 肥満を解消しやすくなる
  • 血糖値が下がる
  • 心肺機能を強化する
  • ストレス解消ができる
  • 高血圧などの改善にも有効

 

このように、ただ単に糖尿病の方に良い効果をもたらすというだけではなく、健康的に生活していくために必要となるものなのです。

 

糖尿病のリスクを遠ざけてくれる

上記以外にも、運動をすることで、心肺機能が強化されたり、動脈硬化などが予防できたりします。

動脈硬化も心肺機能の低下も、どちらも糖尿病の合併症と深く関わってくるものであるため、これらのリスクを遠ざけてくれるというのは嬉しいところです。

また、摂取エネルギーよりも消費エネルギーを増やすことによって肥満を解消します。

筋肉量が増えれば基礎代謝が高まり、太りづらくなる体質を手に入れることも可能です。

糖尿病の方にとっては肥満も大敵となりますので、これらのリスクを遠ざけてくれる運動は、取り入れるべきものなのです。

 

こんな時は運動をやめてください!

毎日無理のない範囲で運動を続けていくことが大切になりますが、時には運動を止めたほうが良い場合もあります。

糖尿病を患っている方は、運動前に必ず自分の身体をチェックし、運動をしても問題がないかどうかを確認するようにしてください。

・網膜症の症状がでている
・腎不全になっている
・足に壊疽があったり、感覚が鈍っている
・空腹時血糖値が250mg/dl以上ある
・坐骨神経痛などがある
・風邪をひいている
・心臓病がある
・血圧が高すぎる
・猛暑である

 

血糖値が極端に高い状態や、猛暑で汗びっしょりになってしまう場合など、かえって血糖値が上昇してしまう恐れがあります。

運動は血糖値を下げるためにとても効果的なものですが、無理をすると逆効果となることを忘れないようにしましょう!

 

運動を続けるための2つのポイント

運動は1日だけ行うのではなく続けていくことが大切になりますが、どうしても続けることが苦手だという方もおられるかもしれません。

そんな方に、運動を続けるためのポイントを2つご紹介しておきたいと思います。

1.大きな目標ではなく小さな目標を立てる
2.その運動ができない時の方法を考えておく

 

大きな目標ではなく小さな目標を立てる

何かを始める時には、張り切ってしまいつい大きな目標を立ててしまいがちです。

運動を生活の中に取り入れるためにはある程度生活習慣を変えなくてはならないと思ってしまいますが、変えすぎないようにすることも大切です。

 

NGな目標
・出勤前にプールで○○km泳ぐ
・毎日絶対○○km走る

 

OKな目標
・買い物に行く時は徒歩で行く
・エレベーターを使わずにできるだけ階段を使う

 

このような無理のない小さな目標の立て方をすることで、継続させやすくなります。小さな目標を一つずつクリアしていくことで、やる気もでてきますよ!

 

その運動ができない時の方法を考えておく

そして2つ目のポイントは、その運動ができない時の対処法を考えておくということです。

例えば、雨の日だからウォーキングができないという場合には、自宅で足踏み運動をするなど、代わりになるものを予め考えておくのです。

仕事が忙しくて時間がとれなかったという場合には、帰宅後にマンションの階段を昇り降りするなども、対処法として有効です。

何かをきっかけにして運動ができなくなってしまった場合には、そのまま運動をしなくなってしまうことも多くあります。

運動の習慣はそう簡単にはつけられないことを分かった上で、はじめから対策を立てておくことがポイントです。

 

まとめ

ここまで、血糖値を下げるために運動が必要となる理由について、ご説明してきました。

運動と血糖値の関係や、運動の効果などがわかると、改めて今の自分の身体に必要なものであるということがお分かりいただけるかと思います。

無理をして運動を行うのではなく、無理なく続けられるような運動を取り入れるようにしてください

 

関連記事

  • グラフで説明!血糖値を下げるための運動の効果は?何時間くらいの運動が目安?